こんな『沈黙』関連書籍を読みました(動画含む)【ネタバレあり】その1
【ネタバレが含まれていますので映画未見の方はご注意ください】
まず、小説『沈黙』で、読解できなかったのが、最後の「切支丹屋敷役人日記」です。
古文書みたいな「○○候(そうろう)」調の文章でほとんどチンプンカンプンでした。
でも、どうもここが重要らしいのです!
この動画でそのことを知りました。
どうやったらこの漢字だらけの「切支丹屋敷役人日記」を理解できるだろう…と考えて思いついたのが英語版を読むこと!
さっそく図書館で予約しました。買わなくてごめんなさい。
(図書館での本の予約のことはまた後日詳しく書きたいと思います。)
沈黙―Silence (Japan’s modern writers)
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 1982/03
- メディア: ペーパーバック
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英語版の「切支丹屋敷役人日記」はネットで単語の意味を拾いながら読むことができます。
中学生くらいの英語レベルで読めると思います。
そこにはロドリゴが岡田三右衛門という名と妻子をもらい、江戸へ行ったこと、キチジローが中間(ちゅうげん)、英語ではServant(奴隷)と書かれていたけど、つまりは使用人として仕えていたこと、生涯見張られて(幽閉されて)いたこと、亡くなった時まで入念に調べられたことが書かれていました。
おぉ、なぜこんな大事なことを、わざわざ読みにくい古文書風に遠藤先生は書いたのでしょうか?よりノンフィクション風に、史実のように客観的に読者に読ませるためでしょうか。
全文をあらためて英語版で読んでみたいと思いましたが、2週間のうちには読めず返却しました。
なぜか英語版は電子書籍化はされていないんですよね。版権の関係かしら。
いつか英語版ペーパーバック買ってみたいと思います。
ちなみに、映画『沈黙~サイレンス』のマーティン・スコセッシ監督が手にしていたのは、こちらの装丁ですね。
つづく。