高橋みきブログ

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名古屋出身、神奈川在住のワーママです。 関東のラジオ番組のオススメやラジオに関すること、旅行やお出かけのこと、お気に入りの海外番組(ellen)のエピソード、映画、洋楽のこと、本のこと、料理レシピ備忘録 などなど。Be kind to each other!

2019年に読んだ本とその理由と その10

コンビニ人間 (文春文庫) Kindle版 村田 沙耶香

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

理由:オードリー若林さんのオススメに入っていたから。

www.bookbang.jp

今村夏子さんの作品(特に「こちらあみ子」)と通ずるものがあると思う。こういう人がいたっていいじゃない。極端にコンビニに順応した人がいても。

世間のいう普通や価値観に重圧に感じている人が多いんだな…。

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫) 能町みね子 

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

 

理由:能町さんの原点を知りたかったから。

NHKラジオ第1の「すっぴん」水曜日の能町みね子さん、よく聴いています。

ツイートもいつも拝見しています。

そんな能町さんの初期の作品、とてもみずみずしくて、日常で感じる違和感が切なくて、でも、おもしろかったです。

結婚の奴 能町みね子

結婚の奴

結婚の奴

 

理由:能町さんのツイートで見たから。

お互いに尊敬しているサムソン高橋さんと能町さんの関係がいいです。本来、結婚というか他人と一緒に住むには、恋愛経由より、こういう心持ちで臨んだほうが精神衛生的にいいのではないかと思いました。

そしてこの本の数冊後に夏目漱石の「門」を読んだんですけど、最初と最後の構成が似ていてオマージュなのかも?と思いました。

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし 阿佐ヶ谷姉妹 

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

 

理由:阿佐ヶ谷姉妹の番組を見たから。news.mynavi.jp

こちらも同居(今は隣居)のお話。これだけ合う人に出会えてうらやましいな。誰かと助け合いながら暮らすっていいな。 

トロピカル性転換ツアー (文春文庫) 能町みね子

トロピカル性転換ツアー (文春文庫)

トロピカル性転換ツアー (文春文庫)

 

理由: 「オカマだけどOLやってます。」の続きが読みたかったから。

性転換の手術が、痛そうすぎて、心と体の性が一致しない場合、常に違和感を抱えながら生きることになって、さらに、それを一致させるためにはこんなに身体的なつらさも乗り越えなければならないなんて…、誰か世界の天才が、もっと簡単に、メルモちゃんのキャンディーや、らんま1/2みたいに水をかぶっただけで、とか、体に負担のない方法で、心と体の性を一致させる方法を考えて!と思いました。

でも、トロピカルな気候とプーケットの医療関係者の方の大げさではない対応と能町さんの、どこか幽体離脱して自分を見ているような文体で、読み進めることができました。

門 夏目漱石

門

 

理由:鎌倉が出てくる小説だから。

といっても、鎌倉が出てくるのは最後の方にちょこっとだけ。明治40年代・1910年代は鎌倉はハイカラなところだったらしい。

主人公は、京都大学出身の公務員で、都内の借家に住んでいるんだけど、やっぱり住み込みの女中さんがいます。

夫婦二人暮らしに途中から弟が居候するんだけど、大人3人ならみんなで分担して家事すれば、女中さんいなくてもよくない?と思ったんですが、洗濯機も、食洗機も、スーパーも、電気冷蔵庫もなかった時代は、女中さんが家事を担わないと家族の家事は回らなかったのかな。

あと、主人公は、病み上がりの養生のための転地という表向きの理由で10日ほど有休?を取って休んで、鎌倉の円覚寺で自分の精神修行のために短期で滞在するんですが、夏休みでもないのにそんなに長期間休めたんだ!と驚きました。

最後の章で、最初の章に時間軸が戻るお話のつくりが、円環構造になっている!と驚きました。morrie34.blog111.fc2.com

活版印刷日月堂 空色の冊子 ほしおさなえ 

活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)

活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)

 

 理由:活版印刷日月堂の待望の続編!

続編というか前日譚。活版印刷日月堂の物語がまた読めることがうれしくて!

人にはみんな物語があるなぁとしみじみ味わいました。

 

以上、2019年に読んだ本でした!

2020年もたくさん本に巡り会いたいな。