2019年に読んだ本とその理由と その6
- 2019年24冊目:あひる 今村夏子
- 2019年25冊目:こちらあみ子 今村夏子
- 2019年26冊目:山の音 川端康成
- 2019年27冊目:むらさきのスカートの女 今村夏子
- 2019年28冊目:星の子 今村夏子
- 2019年2冊目:父と私の桜尾通り商店街 今村夏子
2019年24冊目:あひる 今村夏子
理由:オードリーの若林さんがラジオの中で話していたから
2019年8月31日の「オードリーのオールナイトニッポン」で、むつみ荘の大家さんが隣家とむつみ荘の間でアヒルを飼っていて、池もないところで飼っているので、コンビニのゴミ袋と見紛うほど汚いんだけど、今村夏子さんの「あひる」を読んでいたら、その大家さんのアヒルで再生されて邪魔でしょうがない、というトークをしていて、どんなお話なんだろうと思って読んでみました。
2019.08.31 さよならむつみ荘SP
オードリー in むつみ荘
先日、春日さんが結婚したということで20年住んだむつみ荘から引っ越しました。そこで今回は、おそらくこれで最後でなるであろう、
むつみ荘から生放送を行いました。
そしたら衝撃が!読んでいて途中で「えぇぇぇぇ!!!」と大声を上げてしまいました。 読んでいたのが家でよかった。
とても短いお話なのに、家族の闇の深いところが怖くて…。
それで今村夏子さんにはまり、その後、著作をすべて読みました。
2019年25冊目:こちらあみ子 今村夏子
あみ子ちゃんもお母さんもかわいそうで…。でも、こうして、教育や福祉や医療の支援も得られず、得たとしても良い方向に行かず、つらい思いをしている人は多いのではないだろうか…という視点で読んでしまいました。
2019年26冊目:山の音 川端康成
理由:鎌倉に旅行に行くために、鎌倉が出てくる小説を読みたかったから。
今村夏子さんにハマったのですが、途中で川端康成をはさみました。
小説のモチーフを少し調べたりもしました。
鎌倉に住んでいる役員クラスの家には女中がいるパターンでした。
その後読む鎌倉小説も「女中」に引っかかっるのです、私が。
2019年27冊目:むらさきのスカートの女 今村夏子
理由:オードリーの若林さんがInstagramで紹介していたから。
芥川賞受賞作品。こちらも比較的短いお話だけど、果たしておかしいのはむらさきのスカートの女なのか、それとも…と読んでいてだんだんスピードが上がっていくようで息切れがして、そして最後に足がピタッととまってしまうような読了感でした。
この作品も、生活に困窮したとき、こんな心境になるのかもしれない、何か支援があったら、こんなことにはなからなかったのでは…と思ってしまいました。ロスジェネ世代に、こういう人は実は多いのかもしれない。
2019年28冊目:星の子 今村夏子
こちらはどちらかというと静かな作品。親が信じている新興宗教に、いわば幼児洗礼を受けた子どもが、成長するにつれてどう宗教と向き合うのか…。肯定とも否定とも、読み手によって分かれると思う。
私は、主人公が宗教に心の平和を見出していったようで、どちらかというと肯定と受け止めました。
今度、映画化されるようだけど、どう描かれるんだろう。新興宗教をどう扱うのか、ちょっと怖いです。
2019年2冊目:父と私の桜尾通り商店街 今村夏子
こちらの作品も、登場人物たちに、何かの支援があったら…と思うと悲しくなります。窮地に追い込まれると、何か一つの小さな希望にすがるしかなくなるんだな…と。
こういったシチュエーションを描ける今村夏子さんは、想像力がものすごいのか、実体験を語っているのか知りたくなります。